いよいよ波の上に立ち、自然と一体になれる瞬間を味わおう!
沖に出て波を待ちうねりが来たらしっかりとパドリング、サーフボードが走り出したら、素早くボードの上に立つ!
今回は、サーフィン初心者が最速で波に乗れるテイクオフのコツを解説します。
テイクオフがスムーズに出来るようになれば、さらにサーフィンの楽しさが分かるようになって、どんどん上達できるようになります。そのテイクオフの仕方をマスターして、
いよいよ波の上に立ち上がろう!!
初心者が上手くテイクオフをする時のポイント
1.ボードがしっかりと滑り出すまで待つ
沖からいい波が来たら、素早くパドリングを開始する。そして、波のスピードに合わせたらボードが滑り出し、テイクオフの動作に入る。その時に大事になる事は、滑ったからといっていきなり胸を離したり、頭を上げてしまうとボードをコントロール出来なくなる。パドリングをしている時に胸で抑えている重心を立つ前に、手に移す。
その為、まずは、ボードをしっかり手を添えながら支えて、重心をシフトさせることが
重要になります。

2.テイクオフ時の手の位置
テイクオフの際の手の位置は、サーフボードを握らない。
ボードを握ってしまうと、体が力んでしまう上に、ボードに余計な力が掛かりバランスを崩してしまいます。又、握った手を離す動作が入ってしまうため、ワンテンポ遅れてテイクオフすることになり、波のスピードについていけなくなってしまいます。
こうならない為にもボードを握らず、手を添えて力強くテイクオフするようにしましょう。
3.立つ瞬間は、ジャンプをしない
ボードの上に立つときは、ジャンプをしないでしなやかに立つ!
スピードをキープして、手とつま先でバランスを取りながら前足を腹の方に入れ込むようにする。そして、低い姿勢を保ちスムーズに立つ。立ち上がる時に、腕を伸ばす力を使うので、重心の意識も忘れないようにしましょう。
ボードの上に足が着けば重心が移り、自然と手を離すことが出来る。そうすれば、足元に波のパワーを感じながら滑ることが出来るようになります。
4.テイクオフした後のスタンス
ボードの上に立てたら、正しい位置、正しい方向を向く事ができるかが重要となり、ライディングに大きな影響を与えることになる。サーフィンは、よく『横乗り』と言われるが、実際は、かなり正面を向いて波に乗ることになります。
そして肩は構えず自然にして、向きをレールに合わせて正面を向くことを心がけましょう。
5.下を見ないで先を見る
シンプルにボードを走らせるのは、難しくない!サーフボードが走った軌道から、波のスピードが足先に伝わり、自然と波と一体になれる。しかし、波の上にただ立っているだけでは、巻き込まれてしまうので、下を見ないで前に進んでいこうという気持ちが大事。
波の斜面を切っていくように体の正面を進む方向に向けて、前に進むイメージを持つ。
目線は、下に向けず顔を上げていきたい方向を見つめましょう!!
初心者が波に乗れず置いて行かれる原因
上記にテイクオフのポイントを紹介しましたが、それでも波に置いて行かれて、中々テイクオフが上手くいかないことがある。その原因を探っていこうと思います。
まず、一つの理由として考えられることは、波のパワーをうまく利用できていないという事が挙げられます。
波のパワーを受ける前にテイクオフしてしまうと、ボードのスピードが遅くなり、沈んでしまいます。ボードを沈まないようにするには、スピード(揚力)が必要になる。
揚力は海水におかれたサーフボードに働く力の成分で、通常は、サーフボードと海面の相対速度がある時に発生する。
その揚力を最大限に発揮するには、波のパワーを利用することで、スムーズにテイクオフが出来、波において行かれる心配もなくなります。その波のパワーが一番伝わる部分が、ショルダーになるので、テイクオフする場所も大切になります。
次に、サーフィンは、波のトップからボトムに降りる力でスピードをつけます。その為に、
ボードに立つのが早くなってしまうと、トップとボトムの高さを得ることが出来ず、
ミドル付近からのテイクオフになってしまい、初速が着かない為、すぐに波において行かれてしまう結果になってしまいます。そうならない為にも、やはり、波のどの部分から乗れば、一番パワーを受けれるのか、考えながらテイクオフすることが重要になります。
まとめ
今回は、うまくテイクオフできる仕方について書いてみました。
サーフボードをもって海に入ると、最初はどうしても絶対に立ってやろう!という意識が強くなりすぎて体を波に合わせることを忘れてしまい、ボードをしっかりと滑り出す前に立とうとしてしまいがちになってしまいます。
そうならない為にも、5つのポイントをしっかり頭に入れて、テイクオフの仕方をマスターしてもらいたいと思います。
又、波に乗れずに置いて行かれる原因も、波のパワーを使うことが出来ずに、スピードが出なくなって、置いて行かれてしまうことも分かったと思います。
慌てずに沖から押し寄せてくるエネルギーを感じながらパドリングをしていると、徐々にボードが浮き上がり、自然とボードが滑り出す。立ち上がると素晴らしい景色が流れ、顔のあたりを抜けていくかぜも全然変わってくる。その醍醐味を早く味わってもらいたいと思います。
LET’GO SURFING!